不登校でも悪くない

 朝日新聞に、山口市の市民活動支援センター「さぽらんて」で「不登校を肯定しよう」という内容のパネル掲示をしているイベントについての記事があった。そのパネルには、「行かんといけん!ってわかっちょるよ…でも、つらい。ごめんなさい」といった不登校の子どもたちの気持ちや、「不登校は、誰にでも起こりうること。育て方が悪かったから…ひとり親だから…違います!」と親たちに共感を訴える言葉などが当事者の感じてきた生の言葉で記されているようである。

 このイベントを企画した団体の代表は、自分の子どもが不登校になった経験を持つ保護者のようで、その代表の「学校に復帰することだけが不登校のゴールではない。フリースクールやホームスクーリングなども選択肢。大切なのは、子どもの個性を尊重すること」という言葉が紹介されていた。

 その代表も最初は学校に戻って欲しいという気持ちだったらしいのだが、毎日「死にたい」と漏らし、過呼吸になるほど苦しんでいる長男を見るうちに気持ちが変化し、子どもを肯定することから始めたようである。そして今では体調が回復し、笑顔が見られるようになったと記事にあった。

 今回のパネル掲示のメッセージである「不登校は悪いことじゃないんだ」ということは、以前よりは浸透してきたのではないかと感じている。しかし、不登校の子や保護者が感じている「何となく後ろめたい気持ち」はそれほど変わっていないのではないだろうか。

 不登校自体を認めるようになってきたが、学校に通っている子のように進路や将来のことを一緒に考え、応援してくれる機関や場所はまだ少ないように感じる。だから、不登校という選択をしたことは認めるけど、「学校に通わないという選択をしたのはあなただから、将来も自分で考えてね」というような特別感というか自己責任論に近い感じがしてしまうのは気のせいだろうか。

 「不登校をしていても、今は幸せです」という人生の後輩たちを多く育てていくのが、自分たちの役目だと思っている。だから、そのためにも、今回のイベントのように「不登校でも悪くない」、「不登校だったから、本当の幸せに気づけた」などの声を今後も発信していきたいと感じている。ぜひ、そんな方がいらっしゃったら連絡をお願いします。